日本障害者ライダーズ協会

【Adaptions】


のページが実質的にJDRAのメインです。障害にも千差万別であり、最近のモーターサイクルの細分化・多様化・電子化など著しい進化があります。スクーター・前後ブレーキ連動・サイドカー・トライク・免許等それぞれの条件の他に例えば障害者側で「右足」が障害でも,その部位から程度・義足の有無から長さ筋力まで10人いれば10の事例が起こりうるわけです。このページに記載されるのは基本だと考えて下さい可能性だけを見つけて下さい。 




二輪車のAT限定免許(2005年6月)が導入され可能性が大きく広がりました。


ユニバーサルデザイン化(UD)
【原則1】 誰にでも公平に使えること
特定の人向けのデザイン(設計)は危険です。誰も検証出来ません。また、特許や使用権を除き特定に人しか製作出来ないのも危険です。
健常者と障害者共用出来ます。修理に出してもOK、情報と部品が有れば誰でも作れることが出来ます

【原則2】 使う上で自由度が高いこと  
順番通りしか使えない、作動しないのは大変危険です。人に合わせて調節が出来、どういう方法順番でも使えること
順番などはありません。使いたい機能を自由に選んで使え制限はありません。全てのレバーに調整ダイヤルが付いて誰にでも対応出来ます

【原則3】 使い方が簡単ですぐわかること
詳しい説明や操作方法を伝授されて操作するようなものは危険です。
誰でも簡単に使用開始出来るます。簡単な操作が安全につながります。

【原則4】 必要な情報がすぐ理解出来ること
操作に対する機械の反応や自分の感覚への反応がよく判ること
精度の良い新品パーツを使う,ブレンボやベルリンガー、ホース類などを使用してます

【原則5】 うっかりミスや危険につながらないデザイン
いかなる状況でも確実に操作出来ること、間違えない
特殊な操作はありません。クラッチレバーは色と形状が変えてあります。

【原則6】 無理な姿勢をとることなく、少ない力で楽に使用出来る
大きな力や無理な筋肉の使用は理に適ってません

大きな力で操作するものはありません。全パーツが簡単に調節可能です


【原則7】アクセスしやすいスペースと大きさを確保すること
例えば、車椅子ユーザーが楽にアクセス出来ること、近接出来ること
誰でもアクセス出来ます。車椅子からも全員が移動出来ました。

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青字はJDRAのエリミネーターでの比較です。
4輪の自動車で考えて頂いてもOKです。車椅子の方の自動車は健常者でも簡単に乗れます。


改造そのものは簡単です。ただ、右のモノを左につけた経験が無いだけです。しかし昔のカワサキW1は右足チェンジでした。油圧や電気を使えば多くの事が出来ます。

同じ部位の障害、同じ車種でも、個人の好み、筋力や走り方、ハンドル形状で「ADAPTION」も変化しますから、ノウハウは一切ありません。ある方には最適でも、別の方には合わないことが普通です。だから調整出来るものを選んでください。ブレーキ1つでも、メーカーにより随分差があります。技術の進歩と時代の流れはあります。BMWはABSやアシスト・前後同時ブレーキを既に本格的に導入してます。日本のメーカーも徐々に導入しています。
最適な方法は、上手くコミュニケート出来るSHOPさんを御近所で探す事です。レーシングパーツなどは特殊で高価ですが可能性・操作性に優れた物あります。中古はダメです。命に関わる部品ですので慎重に。英国では何千のライダーが、各自の方法でキチンと取り付け乗ってます。勿論公道に出る前には練習は入ります。そこで違和感がなばければ、いよいよ路上です。違和感があれば他の方法を考えましょう。


車検について
陸運局に尋ねたところ、寸法(幅・高さ・長さ)や重量の変更がなければ、アクセルやブレーキの移動を行っても構造変更手続きは不要とのことです。ただし、制動力や取付方法については確認されます。




【障害別改造方法】
手に障害がある方   ココ
 左手に障害がある方 ココ
足に障害がある方 ココ
 左足に障害がある方 ココ
脊髄損傷などで車椅子の方 ココ
聴覚障害のある方 ココ
低身長の方  リンクです。 軟骨無形成症の方など ココ
マン・マシーンという観点から ココ


重要なお知らせ



マン・マシーンの観点


ユニバーサルデザインという考えは非常に重要です。

■改造のノウハウは、どんな部品を使うかではなく、その部品をいかに本人に使い易く出来るかだと思います。人それぞれ指の長さから握力も違うわけですから・・・

■障害があるライダーにはこの観点は重要です。主にハンドル・シート・ステップ廻りなどですね。簡単に説明すれば、市販車は不特定多数のユーザーの最大公約数に合わせて販売されてますからが乗るのであればノーマルより一段上の、操作性の向上を求めていかねばなりません。

■トライクに乗る脊髄損傷のライダーにとって、車椅子からの移動も重要なファクターだけれども、それを一層向上させるためにシートのアンコ抜きなどで安易な対応したら、とんでもない結末が待っています。
「じょくそう」ですね。 だからマン・マシーンも伝えていかなければなりません。優秀なバイク屋さんでも障害に関しては分からない事が多いですから、伝える努力も重要です。車椅子を運ぶキャリアの工夫も大事ですね。ガタガタ音がしたり、傷付いたすればダメです。

■ステップ廻りの工夫などは、大柄なHDに日本人が乗る為や883に女性が乗る場合などのように結構マン・マシーンという観点から市販パーツが出ています。それと同じように例えば、 足首に障害が有ればシーソー型のチャンジレバーにする。レバーの位置や長さを変えるなどが考えられます。

■ブレーキレバーもラジアルポンプのいいやつに交換を強く推薦します。勿論ローターからキャリパー・ホースまでトータルのリファンインが本筋だと思います。マシンを制御する接点ですので大事な事です。

■個人個人で何かしら自分の障害にあった工夫をお持ちです。脚の固定やベルト小銭入れなどもそうだ。今後はETCなどは必須のアイテムになるでしょう。

■ハンドルは1cm単位で随分ポジションが違うから大事な要素です。、ハンドル幅・形状から上に下に、手前に遠くに、など多様な要素があります。180cmのライダーと160cmのライダーとでは当然ポジションが違う。片腕に障害が有れば、グリップも大きな要素です。 それはグラブをつけた状態でいい感じのモノを選んでいけばいいのでしょう。細い分だけ振動がきますがそれでいいのでしょうか?疲れませんか?そういったところを突き詰めてゆくと非常に乗りやすいバイクが出来ます。

■もし貴方が膨大な時間を費やし、何万円もパーツ代を浪費し最適な改造を見つけたのなら是非、後に続くライダーの為にその情報を提供下さい。一人の人間が全ての障害・その程度また複合に応じ最適な改造を多種多様なオートバイに施すのは絶対に問題として不可能であります。どうか、あなたの大きな気持ちを次のライダーに繋いでいって下さい。

全ての改造情報を持ち寄れば障害者ライダーは増えてゆき、また安全に貢献できるのですから・・・それが障害を背負ったライダーの心意気だと思います。

それとやはり、初心者の方・ブランクのある方はやはり原付から始めるのは、順当な考え方だと思います。
人それぞれ考え方は違いますが、常に心に余裕を・・・