JDRA

日本障害者ライダーズ協会

活動のご挨拶

「我々はの自己の浅学を恥じたいと思う」そういう出来事があり活動のご挨拶を書くのが遅れました事をこの場を借りお詫びする次第であります。

多方面の情報を集め編集する間に先日問合わせをさせて頂いた「障害者欠格条項を失くす会」の臼井女史から、会が発行されているニュースレター(会報)を事務局にお願いして3部ほど送って頂いた。
我々が今、直接関係している運転免許に関する記事がある#21-23号である。
この会はNHKの「きらっと生きる」で拝見する牧口一二さんも共同代表です。

我々が現在まで関知していたのは運転免許だけで、その中の障害者に関する欠格条項が削除されたのは知っていたのだが、単に運転免許だけでなく、それは2000年前後から続く大きな流れの中で多くの国家試験や資格審査など多くの規則から「障害者はダメっていう条項」が削除されたのを知ったのである。
(これらは一般生活で頻繁に出会う、医師・薬剤師・調理師や公営住宅への入居など試験・資格・免許など全63制度、くわしくは別紙参照下記)

これまで「志」があり且つそれに見合う能力・学力がありながら、例えば日常生活が出来ても身体の一部の障害があるだけで、他の道に進まざるをえなかった若者が今後は多くの分野で活躍出来るということだ
素晴らしい事ではないか。

我々は軽薄にも、そういう障害者に関する大きな世の中の流れを、名利に関係なくで運動・啓蒙されて来られた多くの方々の存在・苦労を全く知らなかったのである。

話は少し戻るが、以前には、普通免許の検査や更新時に県により車椅子で何分以内に乗降出来なければならないとか、
今まで不自由もなく2輪を運転しながら内部疾患を理由に2輪免許を削除された、とか
そういう事例を地道に調査し改善し、関係省庁もとに話し合い含め多く人が活動された結果の1つが今回の運転免許も改正ということだ。そういう活動の大変さが、この3号の会報だけで充分理解出来る。

我々はそういう方々(省庁含め)の作った、当然ながら4輪普通免許を中心とした改正された制度上の「上澄み液」を飲んでいるだけでではないか?
自ら社会の下の澱んで沈滞した部分に浸かり、世の多くの人の為に活動した事はないのである。
基本レールはずっと前にひかれていたのだ。

正直「小さいな」と自覚したのである。
社会生活で絶対不可欠の普通免許に関する条項とオートバイのスキ間を爪楊枝でホジッっているだけである
そういった意味でのスケールの「小ささ」である。
モーターサイクルは我々にとって大きな事かもしれないが,世の中のから見れば小さな事であることは否定できない。
だから、道交法88条なんてものは本当に「小さな事」なのだ。

障害者の生活に本当にモーターサイクルが必要かと問われれば、殆んどの人が「NO]である。しかしそれでは身も蓋もない、憲法に保障された文化的で自由な生活を送るための一部として皆、各自多種な趣味を選ぶ事もあるからだ。そしてそれが生きる事の支えになる事も否定出来ない。

これから誕生する障害者ライダー(わざわざ障害者と付けなくても良いのだが)の皆様。

免許証を交付されるという事は社会的責任を一個人として負えるという証しをいただいた事である。
どうか、安全運転で無事故にモーターサイクルを楽しまれる事を心から祈ります。

また、我々の活動ももう一度検討する必要があることは自明である。

日本障害者ライダーズ協会
平成16年5月10日                                   理事長 毛利 法仁



欠格条項を失くす会の配布資料です。


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