日本障害者ライダーズ協会

JDRA

皆様こんにちわ!前事務局の毛利です。
道ってのは、旅する為に有るんだ

北海道ツーリング

二人三脚(輪)の楽しみ : サイドカー
皆様いつもお世話になっております。前事務局の毛利です。

ライダー歴としては障害者としての方が20年以上(健常は6年)ですので、ずっと自然と乗って来ました。
当然、私よりベテランの障害者ライダーも沢山おられました。


今から10年以上も前の、.とある休日に奈良の法隆寺に訪れた時に門前にツーリング途中のサイドカーが止めてありました。その瞬間から、この未知なる乗り物に興味が湧いてきました。これなら2人乗りが出来また高速も乗れると思いましたので、次の週末にサイドカー専門店を訪れていました。そして即注文です。車種も決めてませんでした。お店はかなりの数のバックオーダーがありまして納期が長そうでしたが、すこしズルして早くしてもらいました。(笑)電車に乗って完成したサイドカーを受け取りにゆく小学生の様なルンルン気分は今でも思い出せます。
多くのトライクの愛用者と同じく初めて乗ったサイドカーが納車された自分の車だったのですが!

もう、楽しくて楽しくて毎週末に木曽路や東海道の旧道を探索してました。
当初はその操縦性に戸惑いましたが、最初の頃に近くの鈴鹿スカイラインにコーナー練習に行き自信をつけました。


いつの間にか、右折・左折時に体重移動する妻を横目に、二人三脚ならぬ、二人三輪トロトロ楽しんでいます。そういった点で私達に文字通り相応しい最適な乗り物なのです。
使用状況の90%はツーリング使用です。
北海道ツーリングなど1週間程度の荷物なら充分に積み込めますのでサイドカーは便利です。

一般にはドンくさいイメージがあるサイドカーですが、実は操縦性は非常に奥の深いものがあります。それはソロのオートバイとは全く違ったモノです。Gの掛かり方も逆です。車線変更などはソロよりも素早いです。

全く違った大いなる魅力もありますが、大いなるリスクも当然あります。



今年は,原付4サイクル/スクーターが主です。
燃料計が減ってゆきません、好燃費。





良い点はなんでしょう?

@ 荷物が沢山搭載出来るので、そのままロングツーリングOKです。
A とにかく、ずっと会話しながら走れること。
B 合う人が笑顔になる,これがサイドカーの素晴らしいとこ。。高速のSAでは質問が大変。



                              
【障害は?】
右足大腿義足です。

【改造ポイント】
右足フット後輪ブレーキを左手レバーブレーキに移動変更:写真@
簡易パーキングブレーキを追加(ヤマハのスクーターから借用):

ハザート機能(スイッチ)を追加:写真B

【FUSION】
座席が低く、ホイールベースも凄く長いのでゆったり乗れます。この感覚は非常に大切です。Fフォークの形式もサイドカーには上手く適応します。

中央高速の登り車線はさすがに不足を感じます。フルスロットルでも70KM位に落ちることがありますが
最高速度は110キロくらいです。
サイドカーはハーレーにマッチする大型DXですがバランス的にはぴったりです。

【お勧め】
パワーは有りませんが、トランスのしやすいシート高は、また上半身の揺れも小さくて済みます。
車検が有りませんので、気軽に所有できる点もいいです。

同時会話出来るケテルは絶対にお薦めです。タンデムの方は是非お試しを!

【足の固定】
私の場合は特に足を固定することはありません。


【クラウザーバック】

モトコさんから購入しました。これは便利なものですね。重宝してます。

【サイドカーについて】
サイドカーショップ東海さんで製作して頂きました。どんな速度域でも決してハンドルがブレることはありません,前速度域で片手でもOKです。このカーはハーレーにも合う大きさなのです。東海DX大型です。

昔から障害者向けの車両にも多数の実績がありますので恐怖のガンコ親父ですがお薦めです。

サイドカー屋の親父さんが言うにはお客さんの中で常時2人で乗っている人は少ないらしい。最近は仕事が忙しく中々乗る暇も有りませんが旧道を旅したり、1 DAY TRIPに使ってます。
速さとは別の操縦を楽しむ乗り物です。それそのものの楽しさはあまり排気量とは関係ない気がします。

最大の喜びは同時通話できる「ケテル」で会話出来ることかもしれません。
厳寒の日・雨の日・風の日・酷暑の時もありますが、それぞれの季節に楽しみは見つけられます。
心の持ちから次第であると思いますが・・・・・・・・・

新しい乗り物トライクの方が障害者ライダーには適しているかもしれません・・・。






インターネットが発達して障害者ライダーが注目されてますが
昔から、障害者ライダーは沢山おられました。片腕・片足ライダーです。

今は個人情報保護法で出てきませんが、各県で「アンタが初めてや」って言われても実際は先人がいます。まあどうでもいことですが・・・
モーターサイクルは矮小化したプライドを表現するものでも、障害のあることを誇示したりする道具ではないと思います。
モーターサイクルをそいういう風に使う人はモーターサイクリストではないと思います。一旦路上に出れば障害者であろうとなかろうと、非常に厳しい道路事情が待ち構えています。故に安全を意識しないと、障害者は何かあると大変な怪我につながります。そして健常者よりも何倍のも時間が復帰までにかかります。この現実こそ誰もが認識しないといけないと思います。

モーターサイクリストが自由人とするならば、多様な価値観を共に認めることだと思います。
障害者ライダーの権利なんてもは何処にも有りゃしません。


障害者ライダーの心意気を表現するのは難しいけど、多くの車椅子ライダーさん達のページを御覧いただければ、何か胸に響くものがきっと有ると思います。彼等が日常の車椅子の生活範囲が、時にライダーになることでグーンと元のように大きくなる。行動が大きくなれば思考も大きくなるかもしれません。

復帰ライダーの喜びは

高校に入学し初めて二輪免許を手にした時の、今までは自転車で精一杯の交友関係が一挙に何倍にまで広がった時の単純な喜びに近いような気がします。多くの方が復帰の時の喜びを「泣きながら走った」と表現されているのも理解できると思います。

ほんの少しのキッカケで日々の生活が楽しく、その中で苦難も突破できるかもしれません。そういった意味で皆さんがそれぞれに活力になればいいと思うのです。単純ですが、


どうか、そういう日々が永遠に続くように、安全運転で楽しみましょう。それしかありません。
ライダーはライダーでそれ以上でも以下でもありません。  妙なプライドも要りません。
障害者が障害者を差別してどうする。
自転車乗っている人もライダーって言うんです。

クドイでしょ!安全安全って、 一度コケテ見れば分かります。本当に

(この黄色部分2005−04記)


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記事 2004-05-01                  


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