日本障害者ライダーズ協会

m元GPZ900R乗り 東谷さんが案内してくれるトライクワールド

ここに紹介させて頂く東谷さんも車椅子のライダーであります。御本人は書かれてないが、事故以後の暗く重い絶望の日々や葛藤を何度も乗り越えられ今ここにあると思います。モーターサイクルがどれ程役に立ったかは御本人しか分かりはしないし、彼を取り巻くご家族の思いなどは勿論他人にはわからない事です。毎年5000人が車椅子生活になる方の何割かは若いライダーです。その内たった一人でも彼のような「笑顔」を再び取り戻せたらいいと思い御協力いただきました。 心より感謝です。  2004-11-01

■はじめまして東谷さん 後ろの黄色は「しもけん号」じゃないですか?
どうも、実はJDRAのHPを介して、しもけんさんと知り合いになりました。
まさかこんな近所に似たような人がいてるなんて。。。
JDRAに感謝ですね(笑)

■ご近所だったんですね、

障害者 トライク ライダー
■.事故前・事故・障害の経緯について出来る範囲でお願いします。

現在、31歳(♂)です。
事故は、19歳の時にやっています
この時はKAWASAKI GPZ900R(ニンジャ)に乗ってまして、

事故は…反対車線の四輪が無理なUターンをし、それを避けきれず突っ込みました♪
これにより、胸椎4番が粉砕となり、社会復帰までに約2年半がかかることに。。
あと、オマケとして、事故時の衝撃で右腕神経が抜けかかり、指先がマヒしております。
(右握力約10キロ。ちなみに左は約60キロ)
もひとつ オマケで、右肺がつぶれて片肺仕様にもなっております(>_<)
常時、車椅子ユーザーでーす♪




■.ご家族の事、反対とか?

ケガをしてもバイクを忘れることが出来ず、ただ悔しくて悔しくて「いつか必ず乗ってやるんだっ!」と
思いながらも 、具体的にどうしていいか分からず。。
一時期、クルマをチューンして走った時期もあったが…何か違う
いくらスピードが出ても、バイクのスピードの感覚とは違う  そして、体で感じるモノが全く違う
極端だけれど、生きている感覚じゃない  家族には、機会があれば、「また乗るから」とは言い続けていましたその時の家族の反応は、「あー、そうなの」というカンジでしたね
まさか無理だろうと思っていたようです
そして、トライクに乗れる見通しが出来、初めて打ち明けたときは、


「思い続けて、ようやく実現出来るんだから、無理をせずに乗ってくれ」
と、いったカンジでした(意外とすんなり。。)
  
ただ、実際に乗り出してからは、かなり心配しているようです(特にソロの時は)

そして、リターンズになって思うこと
「やっぱ、バイクはイイ!!」



■.復活の瞬間は?気持ち

自分のトライクを創る際、参考にさせていただいたのが、青木琢磨さんのトライクでした
(サクマエンジニアリングにて試乗させていただき、乗れる自信 を掴みました!)
青木さんのトライクに乗った時に興奮はしましたが、なぜか実感はなかったです
そして、ほぼ完成した自分のトライクに乗った時、走りながら泣きました
「体で感じる風がこんなに気持ち良いなんて!」
「やっぱバイクはイイ!!」

10年以上忘れていた感覚が、ぶわぁっ!と体を駆けめぐり、すごい経験をしました♪


■こういう感じは非常によくわかります。じゃあ、サクマさんまで実際にいかれたのですね


各部の写真車椅子ホルダーは乗り降り時に便利車に近づけるから
障害者 ライダー 脊髄損傷


次のページ