コンビブレーキ・ユニットの可能性


JDRA

前後輪ともに油圧ディスクなら同時ブレーキは比較的簡単ですが,

前輪がディスク・後輪がドラム(リーディングトレーディング)
という一般的な構成に対しても、片腕が不自由なライダーが対処するには、既存のコンビ・ブレーキのユニットを活用することが出来ます。

バイクの基本でもあります原付50CCにおいては、特にスクーター系は気軽に購入出来ることや、運転のしやすさから、誰もが試せるファースト・ステップとしても、ブランクを埋める為にもお薦めです。今回は最近一般化しつつある同時ブレーキ(コンビブレーキ)のユニットを他車から移植されたました。この方法は義手のライダー(Iさん)さんから頂きました。
当然ながら左手スロットル移動と左同時ブレーキという内容です。ご協力感謝いたします。



【バイク】・・・
suzukiの「ストリートマジック」です。
原付にしては重い部類に入ると思います。Vベルト無段変速です。


【経緯】・・
バイクはコンビブレーキが非搭載である「ストリートマジック」がいいと思い、バイク屋さんに相談検討。
前輪がディスク、後輪がドラムという一般的な構成である為、それと同一構成のコンビブレーキ搭載車からユニットを移植する。

【部品】・・・
「スマートDio」のコンビブレーキ・ユニット「ストリートマジック」に移植することに。

【費用】・・
部品代が3万円弱、工賃が6万円前後+消費税。

具合の調整に時間がかなりかかりました。

使用している感覚としては、問題なく止まる事が出来ますが少しスピードが出ている場合は、少々制動距離が長いのかなと思うこともあります。

 ■このスクーターの同時ブレーキユニットを移植しました。
■同時ブレーキユニット。Fフォーク横に取り付けです。
■スロットルを左に移動しあります。メンテナンスも楽な感じですね。

前輪が油圧で後輪がリーディングトレーディング(ドラム)の場合は同時ブレーキは難しいなと思っておりましたが、現実にそういう機種が発売されています。当然調整は必要ですが、ここにも大きな可能性があります。

2006年01月28日

日本障害者ライダーズ協会