クラッシュライダーズミーティング2005/夏 IN 栃木(日光) |
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申し込み・問い合わせ・詳細はここ http://www.beltempo.jp/tour.bike2005.html |
【イベント名】 あの夏の“風”をもう一度。 |
【RIDERS CIRCLE “flancy” ライダーズサークル フランシー 岩本英弥】 より 皆さん、こんにちは!私も18年前に交通事故で一年間の入院生活を送り まし た。 下腿切断の一歩手前で切断は免れたものの、周囲からの反対 もあ り、 暫くバイクに乗っていませんでしたが、4年前に知人からバイ クを 貰い受け、 ライダー復帰しました。 現在は関東圏で50名程度のライダーが在籍する、サークルを 運営し ています。 春の風と夏の風、そして秋の風もにおいが違いますよね? ライダーにしか感じる事の出来ない大切な宝物ですね! このイベントはそんな体験を、年齢や性別、国籍や障害の有 無にか かわらず色々な方に 体験してもらいたいと願っています。 ぜひ、皆さんにご参加頂き、皆さんの力を貸してください、 そし て、楽しい時間を共有しましょう! 当日、皆さんにお会いできるのを心から楽しみにしています 昨年に引き続き、またよろしくお願いします。 話は変わりますが、ホノルルマラソンもいまは日本から3万人ほどランナーが参加していますが、
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【日本障害者ライダーズ協会から】 We need your help ! 日光ですので、関東圏のライダーの皆さん・障害・健常問いません、参加して頂ける方、是非現場でお逢いしましょう。またバイク事故でちょっと今・一歩が出ないお友達を誘ってください。 詳しくは昨年の記事を御覧下さい。 このミーティングはプロの障害者専門の旅行社がバックアップしています。 決して障害者ライダーだけのミーティングではありません。広く社会と共に有らなければならないと思っております。現在バイクに乗れない障害者の方を中心に応援します。 昨年は仕事の都合で参加出来ませんでしたが、本年は参加予定でしたが。 残念ながら現時点で体調すぐれず日程が取れずであります。 毛利 スイマセン |
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2004年 志賀高原 振り返って 今回のイベント参加者は、総勢で39名と1匹。滋賀、大阪、栃木、三重、愛知、関東各地からバイクや電車、自家用車で駆けつけて下さいました。年齢も下は8ヶ月の赤ちゃんから、上は壮年(熟年?)世代まで、国籍も日本だけではなくタイの皆さんも参加。 障害の有無はもちろん、年齢、所属、国籍、人間と動物の壁もない、これが本当のバリアフリー。 中でも、バイクの事故で車イスの生活になった若者が2名。 息子さんが過労から高次脳機能障害と言う難しい障害になり、それでも昔好きだったバイクの音や匂いを息子に感じさせたいと参加された親子。 バイクの免許を取るのが夢だったけど、病気が原因で体に障害が残り、バイクなんて無理だよなあと思いながらもでも、チャンスがあれば、と参加された女性1名。 ほとんどが初対面にも関わらず、初日の懇親会から相当な盛り上がりで、バイクだけでなく人生や恋愛?の話も飛び出します。 ---------------------------------------------------------- 2日目はツーリング本番。 志賀高原から渋峠を越えて、鬼押し出し〜軽井沢へ抜ける最高のツーリング環境です。バイクに乗らないメンバーはそれぞれの自家用車で伴走です。走り方も楽しみ方も違うので、無理をせず皆さんが自分のペースで楽しみます。 そして鬼押し出し園近くのパーキングで、ついに念願のバイククラッシャーズ、ツーリングを実施! ●まずは、脊髄の病気でバイクを諦めかけた女性Iさん。 タンデムのテクニックを真剣に教わります。 最初は体も表情も強張ってしましたが、覚悟を決めたのかヘルメットをかぶる頃には、すっかり「バイク乗り」らしくなっていました。 そして、約10分のツーリング体験へ。 応援メンバーの大歓声を受けて出発。この企画を発案した「世直しゲンサン」の1300ccの大型バイクは、とても気持ちが良かったそうです。 ●次に、高次脳機能障害のKさん。 今から11年前に過労の為、脳の前部がひどく出血し、植物人間を宣告された中から、奇跡的に回復した方です。 しかし重度の後遺障害が残っていて、コミュニケーションが難しい他、特に短期の記憶や認知に重い障害が残っています。 7月7日に朝日新聞に掲載された記事をお母様がご覧になり、「息子が昔好きだったバイクに、もしかしたらもう一度 乗せてあげることが出来るかもしれない。」と不安を乗り越えて申し込んでこられました。 今回、バイクにチャレンジする3人の中では、もっとも「どのように乗って頂くか」検討を要する方でした。 走行中に手を離してしまうのではないか。 座位が安定しないのではないか。パニックになるのではないか。 恐らく、普通なら「危ないからやめておこう」となったかもしれません。 本人とお母様に再度意思を確認して、「とりあえず、跨いでみようか。」とゲンサン。 するとKさんは、あたりまえのように、いつもやっているようにひゅっと、バイクを跨いだのです。 重い障害を持っているとは、とても思えない機敏な動作にみんなびっくり。 ヘルメットを渡すと、これまた、本当に自然にすすっと被ったのです。言葉はでなくても、体で覚えた11年前の動作が当たり前のようにできる・・・。 そして、本当に参加者全員が驚愕したのが、Kさんの表情。 失礼な言い方かも知れませんが(お母様も認めていた)それまでのKさんは、障害が明らかに顔に出ていたのです。 焦点が定まらなかったり、多動と言って落ち着きがなかったり。 それが、バイクを跨いでヘルメットを被った瞬間に、「ライダー」 の顔に変化したのです。キリッとした目、表情。 転落防止の為、ハーネスだけは装着しましたが、もうこの表情を見て、不安を感じる人はいなくなりました。 運転を担当するゲンさんも「じゃあ、行ってみようか」とマフラーを鳴らします。 バイクが音を立てて走り去ったのを見届けた瞬間、サポーターの目に涙が溢れていました。 栃木から参加のOさん。そして私も。 お母様は声を上げて号泣していました。 「まさか、本当にあの子がもういちどバイクに乗るなんて。夢を見ているよう。」と。 高次脳機能障害と言う障害は、脳のとても大切な部分が損傷しているために、記憶や認知にひどい障害があります。 その記憶は消し去られてしまっているのではなく、その記憶を呼び戻せない障害なのだと、今回改めて思いました。 なぜなら、バイクを見た瞬間に、10年以上前の記憶を脳と体が覚えていたのですから。 言語に大きな障害があるはずのKさんは、バイクの話になると目を輝かせて、話題に参加していました。 医療の世界の方からは怒られるかも知れませんが、でもこんな「楽しいリハビリ」も本人やご家族にとっては最高の プレゼントかもしれません。 ●最後のライダー。三重県のNさん。 彼は20代の時にバイクで大きな事故。脊髄を損傷して車イスの生活です。今は車の免許を取って、スポーツカーを爆走 させていますが、二輪にあこがれる毎日。 Nさんは握力も充分にあり、コミュニケーションの問題もないので、割と気楽に考えていたのですが、下肢麻痺である ため、膝や足に感覚がなく、バイクを跨いだ後、膝をギュっと閉められないのです。 それで足が巻き込まれたりすると大変なので、ハーネスだけでなく、足を固定する作業に時間が掛かりました。 いちばんの走り屋?であるNさんが、意外にも表情に余裕がないようにも感じましたが、それでもヘルメットを被った 瞬間、Nさんもキリッと締まったライダーに変身。 ゲンさんとすばらしい走りを見せてくれました。 Nさん、どうでしたか?「う〜ん、風を感じた、良かった。けど、やっぱり自分で 運転したいなあー。」 そう、それでこそ、クラッシュライダー。 高次脳機能障害のKさんも、片言の言葉ながら、「タンデムってのは、乗るもんじゃなく、乗せるもの。」 脊髄空洞症のIさん「風を感じて、うわー、自分で運転したいって思いました。」 皆さん、すごい。 タンデムで後ろに跨っただけじゃ満足しない。 次のステージに向けて、更にパワーアップしましょう。 そして、皆で第二回の開催を誓いあいました。 **************************************************************************** 2日目の野外ライブも最高でしたね。 むらなが吟さん、出演ありがとうございました。 最高の、本当に最高のすばらしいライブでした。 たかが人生・・・ 上を向いて歩こう。 参加者の心に深く刻み込まれた歌でした。 選曲、ステージ、すべてが “ホンモノを超えたホンモノ”でした。 本当に来て頂いて感謝です。 むらなが吟 ホームページ http://aster-m.com/guin.htm ------------ “At your own risk.” そして “If you have a dream, you can do it” 私の会社設立以来の信念。 まずは行動してみること。 行動して、次の結果。 ありがとうございました。 ベルテンポ・トラベル・アンドコンサルタンツ 代表取締役 高萩徳宗 |
日本障害者ライダーズ協会 ENTER |