日本障害者ライダーズ協会


電気シフターの実際


ここでは実際について検証していただければと思います。構成パーツは少なく簡単です。障害者ライダーが急増した背景はこのシフターの出現です。信頼性・操作性はレースでも実証済みです、これ以上簡単な装置は有り得ません、多少の工作は必要な場合は技術力のあるお店で・・・
荷物が到着しました。30cm四方の箱です。
【ベースプレートとホルダー】
このシフターが他社製品とは決定的に違うのが、そのエンジニアリングの高精度と、このベースプレートと
ホルダーなのです。このホルダー故にこの電気シフターはスムーズに正確に作動するのです。このシフターが既にバージョンDの改良を重ねてきたわけです。中々気が付かない秘密なのです。全世界で最も信頼され多数の実績のある理由です。


■最大の仕事は本体を取り付ける事ですが、御覧のようにホルダーと分離出来ますので非常に簡単です。
このベースプレートに穴開け加工などしてバイクの車体に取り付けます。勿論、位置・角度などで色々な工夫が必要な場合があります。最近のアルミフレームですと難しい場面もありますがステップ等の取り付けボルトから新たな部材を使うなど方法を取ります。これだけで取り付ければ一番ですが、バイクにより多少の工夫は必要でしょう.ロッドを延長する方法も考えられます。
【アクチュエーター本体】
通常は抵抗が有りませんのでスコスコですから健常者との共用が出来ます。美しいクロームメッキの仕上がりです。
逆さまにしない限り方向は自由です。このロッドをチェンジレバーに取付けます。だからロッドが各関係において90度となれば理想的です。出し入れは各25mmです。チェンジレバー量も25mmの位置を探して取り付けします。
3PIN4PINのコネクターを接続するだけです。あと一つON接続をヒューズBOXかメインスイッチから取れば完成です。ベロクロは標準添付してます。
【コントロールユニット】マジックテープ付きです。接続は間違いようが有りません。コネクターに入れるだけ。超簡単
【スイッチ】
標準のスィッチ部分:ハンドル同軸 口径は2種類有ります
1インチのハーレー用も用意出来ます。替えゴムも有ります
このタイプも選べます。
好みの問題ですが、上のタイプが多いそうです。
タンクと干渉することがありますので導入時は気を付けてください。



取り付けの実際  エリミネーター750サイドカー

ロッドの上下作業量それぞれ25mmですので、オートバイのチェンジレバーの上下量がどうあれ当然同じ25mmの所になる位置にロッドを繋げます。レバー延長しなければならない場合もあります。ここは重要です。つまりレバー先端で50mm半分の位置に接続になります。ならリンクなども考えて作る必要もあります。後ろに延長するのもアリ。エリミの場合は先端で丁度25mmですのでこう作りました。(平行棒を取り付け)
チョット工夫して取り付ければ健常者との併用も無理がありません。シフターの抵抗はありません。この取り付けですと健常者も違和感無しです。
各動作に対して90度、地面に対して鉛直方向は基本。

本体の取り付け位置は各自のマシンにより違いますし、同じマシンでも方法が違う場合があります。例えばサイドカーなどはサブフレーム等がありますので取り付けが簡単な場合もあり。
見栄え差が出ますので技術差でどうにでもなります。

この取り付けホルダーは高級なワザです。

注意すべきこと:エキゾーストパイプやエンジン本体から熱の影響を受けない場所に設置してください。 
ハンドルに取り付けました。これはオプションのスイッチです。
取り付け幅が狭いですので便利に使えます。
(つまりスイッチ類が遠くならない)

これはダウンバースイッチです。タンクに当たる場合もあります。
いよいよ、コントローラーの収納です。今回は場所がないので、GIVIのボックスに穴を開けてゴムパッキンを装着。ユニット全体を付属のマジックテープで固定しました。
グリップの鍔(ツバ)が邪魔になりますので、
カットしました。がする必要はなかったです。
また鍔を取ると、ユルユルになってしまいますので注意。

コントロールユニットをON(作動状態)にする為、イグニッションON同期するために、面倒くさいのでヒューズBOXから取ることに。
便利なコード付ヒューズと交換(350円)
ご自分の足より絶対、速いです。
チョン”押しで「ニュートラル」簡単に出ます。


インプレッション

■足が使えても、これがあると楽なので皆がずっと使ってしまいます。特に革靴が傷つかない。
ギクシャク感は全くありません。
しかし、手でグリップしながらスイッチを押す作業そのものに馴れていないので最初だけ負担がかかります。


ユニット全体を上下に微調整して、足でもアップ・ダウンが無理なく抵抗無く出来ることを確認。次は電気シフターによる作動確認です。1DOWN 5アップですので、ニュートラル発進ですと、頭と指が上手くシンクロするまで、少し時間が掛かりますが馴れの問題です。ニュートラルも自然と出ます。これは車種によって違いはあるでしょう。 実際装着は簡単でした。 何処が素晴らしいかというと、ユニットホルダーなのがよく分かります。工作精度の良さも、日本製を遥かに凌駕してると思います。

■ギアユニットにより、充分な暖気が必要です。(当然)


ニュートラルも素早くでます(但し、これは車種により)。連続シフトダウンなども足よりも絶対に早く出来ます。感覚的にはオートマチックに乗っている感じです。

その他
現在確認できる電気シフターの中で最大の販売数を誇る安心の製品です。英国の団体でも全てこの製品で対応しております。これにより飛躍的に障害者ライダーが増加しました。
世界最高の電気シフターです